誰が言うかと何を言うかの重要性
よく,経営者の方の相談で,「従業員が自分の言うことを聞いてくれない。どうやって伝えたらよいのか」というものがあります。
この方の問題意識は,自分の言い方が悪いから,伝わっていないと思っておられるのだと思います。もちろん,どのような言葉で伝えるのかということは重要です。しかし,一つ考える必要があるのは,たとえ同じ言葉であっても,誰が言ったかによって,受け取り方が変わってくるということです。
好きな人から言われれば,とても素直に聞けますが,嫌いな人から,本当のことを言われると,腹が立つということは,誰しも経験があると思います。
ここで大事なことは,これから何かを伝えようとする人との信頼関係がどの程度できているか,ということです。信頼関係がない状態で叱ったりすれば,逆効果にもなりかねません。
常に,相手との信頼関係を考え,より信頼関係をアップさせる努力をしたいものです。