挨拶で人間関係がよくなる
挨拶はしていますか?
配偶者との関係に悩んでいる人が訪れた場合に問いかける質問です。
大抵,挨拶もできていない。
近しいからこそ大切なことがあります。
挨拶くらい,と思っておろそかにしていると,どんどん疎遠になってしまいます。
こんなことがありました。法律相談に来られた方が,法律的な悩みの他にもう一つ,人間関係で悩んでいると打ち明けてくれました。
そこで,まずは挨拶を心掛けましょうと伝えました。すると,その人は愚直なまでに挨拶をするようになったようです。後日,私にニコニコ顔で言ってくれました。
「不思議なことが起きたんです。」
「どんなことですか?」
「近所の人が急に優しくしてくれるようになったんです」
「それはよかったですね!何か行動を変えたのですか?」
「いや,先生の言われるとおりに挨拶をしたんです。まずは近所の人からと思って,毎朝,すれ違う人に挨拶しました。最初はちょっと変な人を見るような目立ったのですが,毎日やるうちに,挨拶を返してくれるようになりました。それだけじゃなくて,ゴミ出しを手伝ってくれたり,お土産だよってぼた餅をくれたりするんです!」
行動を変えれば,受ける結果は変わってくるのだなと改めて感じました。
ビジネスでも同じこと。まずは職場や顧客の前でもしっかりと挨拶することを心掛けたいと思います。
小倉悠治
やりがいを感じる時
先日,あるシンガーソングライターの方から,「どんな時にやりがいを感じますか?」という質問を受けました。
もちろん,高額の報酬を受け取った時もうれしいのですが,一番やってよかったな,と思うのは,相手の方がいい意味で変化したことを実感した時です。人間の変化は様々ですが,人に会うことによる変化が一番だと思っています。特に,今まであったことのない人に出会い,影響を受け,自分の中で化学変化のようなものが起きて,前向きな方向に変わる。その影響を少しでも与えることができたのなら,とてもうれしいのです。もちろん,自分が人を変えられるなんていうおこがましいことを思っているわけではないのですが,その人の変化のお手伝いを少しでもできたのなら,喜びだと思うわけです。
あなたに会えてよかった,と言われる仕事を目指したいと思います。
小倉悠治
迎春
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
昨年末,とある人と出会い,目標設定の大切さを教えてもらいました。
人間は思ったことしか実現できないので,目標を設定しているのといないのとでは,到達点に圧倒的な差ができます。たとえば,東京大学に合格するのは,東京大学に合格しよう!と思い,その目標に向かって勉強したからで,思いもしないのに合格するということはありません。
そして,目標設定は,できるだけ高いところから設定することも重要です。自分の過去からの積み上げであれば,一歩前程度の目標しか設定できません。そこを他人から突き崩して貰い,より高次元の目標を設定すると,自分の今までの状態とは違う次元に突入します。最初はなんとも気持ち悪いというか,居心地の悪さを感じますが,それに慣れると,自分自身のマインドが高次元へと飛躍します。
何はともあれ,跳ねるような目標を設定し,それに向かって行動計画を練ることによって,多大な変化を享受することができます。今年は飛躍の年にしたいと思います。
伝える,伝わる
昨日,とある忘年会に参加しました。そこでは,あるシンガーソングライターの方を招いて,演奏会が開かれました。自分がどんな気持ちでこの曲を作ったのか,短い言葉ではあっても,率直な思いを語られ,その上で歌われる。ダイレクトに心に響きました。
話をするときに,思いを伝えるということはとても大事なことだと思います。伝えるだけでなく,伝わるということが大事です。相手との信頼関係の程度,相手の心理状況などをよくよく考えた上で,相手に語りかける。相手が本当に納得できるように。歌は,はじめて会った人にでも思いを届けるわけで,すごいものだと改めて実感しました。
仕事をする上でも,相手に伝わる伝え方を大事に,がんばりたいと思います。
忘年会
忘年会シーズンですね。
弁護士はこの時期に研修が終了して,新規登録が行われるので,必ず新人挨拶があります。挨拶で何を語るのか。これって結構大事です。
どうやったら覚えてもらえるか。
私が心掛けているのは,ストーリー性のある話を短時間でする,はっきりした口調で大きな声で,笑顔で挨拶するということです。そうすると,覚えていただけますし,その後の歓談でも挨拶の話で盛り上がったりします。
突然挨拶をといわれても,すらすらっとできるようにしたいものですね。
依頼者の本当の望みにフォーカスする
法律事務所の門をたたく方は,貸したお金を返して欲しい,貸した家から出て行って欲しい,謝罪して欲しい,賠償金を払って欲しい,離婚したいなどなど,様々な思いをもって相談に来られます。
私が気をつけているのは,その方が本当に求めていることは何なのかということにフォーカスすることです。「裁判したい」とおっしゃっていても,その方の思っておられる裁判と,実際の裁判がかけ離れたものである場合もあります。弁護士としては,実際の裁判がどういうものかをきちんと説明して,それをすることで本当にその人が望んでいる結果を得られるのか,その判断をする際の適切な材料を提供する必要があります。
表面的な望みにばかりフォーカスしていると,結局相手を苦しませることになってしまいます。
今後も,本当の解決とは何か,よく考えて業務に精励したいと思います。
アディクションフォーラム
12月23日,金沢でアディクションフォーラムが行われました。
アディクションとは,「嗜癖」のことです。人は様々なものに依存してしまいますが,中でもアルコールや薬物に依存してしまう人は,深刻です。
日本では薬物を使用することは犯罪なので,逮捕され,裁判にかけられます。一度目は執行猶予,二度目が実刑で刑務所。しかし,罰を与えるだけでは,立ち直ることは極めて難しいです。意志が弱いから使ってしまうのではないからです。
必要なのは罰ではなくて,回復に向かう環境,仲間です。ですから,本人が回復に向かおうという気持ちを持って貰うこと,そして一緒に回復に向かう仲間を持つこと,家族も一緒に見守ることが大事です。
最近はダルクや家族会など,様々な集まりができてきています。それらに少しでもつながって,一歩ずつ,着実に回復への道を歩んでもらいたいものです。