固定残業代制度のポイント
固定残業代制度を導入する際のポイントをお伝えします。大前提として,固定残業代であることを就業規則や雇用契約書に明記することが必要です。
そして,上記の定めを設ける際には,固定残業代の金額とそれが何時間分の残業代なのかを明確にしておくことが重要です。
よく見かけるのが,「固定残業代を含む」としか書かれていない就業規則や雇用契約書です。これでは,何時間分なのかもわかりませんし,いくらなのかも不明で,効力がないとされてしまいます。
さらに,明記された時間を超えた残業をした場合には,別途残業代を支給することも明確に記載しておきましょう。この場合,毎月しっかりと労働時間を把握しておくことが重要です。固定残業代制度を導入したのに,労働時間の把握ができていなければ,制度として機能しないことになってしまいます。
最後に,固定残業代制度を導入する際,基本給が最低賃金を下回った金額を設定してしまっている企業を見かけることがあります。
以上が注意点ですが,導入の際には,必ず専門家に相談しましょう。